XM@Citroen
スピードメーター指針のブレ
XMの持病の一つにスピードメーターの針のブレがあります。
大本の原因はメーターワイヤーに曲がりグセが付き、ドリブンギアが等速で回しているのにも関わらず
メーター部分に来た時には「クリン、クリン」と不等速で回ってしまうのが原因です。
時速35Km以上で+−3Km以上のブレがあると車検に通らない恐れがあります。新品に換えてもすぐに
癖がついて元の木阿弥になるようですが、もう一つの原因、メーター側のグリス切れを対策します。
- メーターフード留めネジグロメット
見にくいですが、フードのこの部分左右にグロメットが
あります。
これを左右とも−ドライバ等で取り去ります。
- メーターフード留めネジ
すると、中にトルクスネジがありますから外します。
これも左右です。
- フードの取り外し
ひさし部分の左右を上に「トントン」と軽く叩きながら
まず手前側を浮かします。無理をすると必ずパネル
上部やひさしのピンを割ってしまいます。
作業は十分以上に丁寧に行います。
- メーター本体
めでたくフードが外れたら本体のお出ましです。
メーターを留めているトルクスネジ4本を外します。
少しだけ手前に引いてスピードメーターの真裏に手を回し
メータワイヤーのカプラーの1番外側のスリーブを後ろに
ずらします。ードライバー等で軽くこじってもOKです。
下に見えている3個のカプラーは引っ張ってはいけません。
カプラーに付いている黒いハンドル状の物を後ろに倒すと
自然に外れてくれます。
- メーター裏側
左側のシフトインジケーター部分を外していますが、今回は
外す必要はありません。
- (補足)ここで電球を替えるのも手です。
- メーターワイヤー差込部分
メータワイヤーの差し込み部分です。
良く見るとグリスが酸化してしまっています。
回してみるとあまりに軽く回りすぎてしまいます。これでは
ブレるはずです。
- グリスの充填
硬くなったグリスのなれの果てを掻き出し、新しいベアリンググリス
をタイラップの先等で回転部分との隙間に根気良く押し込みます。
はみでた部分は良く拭きとっておきます。
間違ってもネジを外してメーターをバラして詰め替えようとは考えな
い方が吉です。メーター表面に指紋や油分が付くと絶対に取れません。
- 元通り組み付けて終了。
(c)Yoshihito
Furukawa