XM@Citroen
メインアキュムレーターの交換
メインアキュムレーターはプレッシャーレギュレターと共にLHMのメイン系油圧を一定に保つ役割をします。
暖気終了後、XMのフロントに立ち『シュッカン』というプレッシャーレギュレターの作動音を確認します。
これが、10〜15秒間隔くらいだとメインアキュムレーターの寿命です。
これが寿命だとステアリングフィールやブレーキタッチに多大な影響を及ぼしますし、ポンプにも負担を
かけます。
- 下準備
エンジンを切ったらドアを開けたまま車高調整レバーで
車高を最低にし、そのまま1分程待ちます。
矢印の10mm頭のボルトを外し、ラジエター下のカバーを
外します。
- メインアキュムレーターの残圧を抜く
画像中央がプレッシャーレギュレーター、その上の緑色が
メインアキュムレーターです。
このXMは右ハンドルの為に右下にフローデストリビューターが
付いていて配管が複雑です。
矢印がブリードスクリューです。これを回して残圧を抜きます。
- ブリードスクリューを緩める
ブリードスクリューに12mmのメガネレンチを掛けてゆっくりと
緩めます。すると半回転程緩めた時点で「しゅ〜〜」と音がして圧
が抜けて行きます。
ボルトは緩め過ぎないように。中のチェックボールが飛び出してし
まいます。
音がし終わったら元通りブリードスクリューを締めて、運転席に戻り
ブレーキペダルを50〜100回ほど踏みます。これは最後の最後ま
油圧を抜き去る為です。これを怠ると頭からLHMをかぶったり、アキュ
ムレータがなかなか緩みません。
- メインアキュムレーターを緩める
オイルフィルターレンチを使い、メインアキュムレーターを緩めます。
アキュムレーターに対して斜めにレンチを掛けると力が入りやすいです。
くれぐれも無理をして回りに部品、配管を傷つけないように。
少し緩むと後は手で回ります。
右ハンドルの場合、ABSユニットのコネクタを外すだけで外れたメイン
アキュムレーターを取り出せますが、左ハンドルの場合、ブレーキアキ
ュムレーターをプレートごと取り外すと取り出しやすいです。
この時にも回りの配管を痛めない様に。
- メインアキュムレーター
取り外したメインアキュムレーターとその新品です。
取り付けはレンチは使わず、手でしっかりと締めるだけにします。
この際に、付属のОリングがプレッシャーレギュレターの溝にはまって
いるか、古いОリングは取り出せているかチェックします。
締めつけ後、エンジンを掛けて漏れをチェックします。
もし、車高調整レバーでノーマルポジションにしても車高が上がってこ
ない場合、エンジンを掛けたままブリードスクリューを10秒ほど緩めて
そのまま締めます。
漏れが無く、車高が正常に上がれば最初に外したカバーを取り付けて
終了です。
メインアキュムレーター以降のエア抜きは特に必要ありません。
(C)Yoshihito
Furukawa