XM@Citroen
フロントアデショナルスフィア交換
XMのフロントアデショナルスフィアとはサスペンションスフィアの補助をする物です。
実際の動作は、ソフトモード時は左右スフィアを繋ぐLHM配管の途中に接続され、バネレートを下げます。
ハードモード時は切り離し、バネレートを上げます。
しばしのアイドリング後、ドアを閉めて車のエンジンを止めて車体を揺すり、15秒程すると「ぷしゅん」という
音と共にサスペンションモードがハードになります。
この時の差があまり感じられなくなったら取替え時です。
- フロントアデショナルスフィアを緩める
フロントアデショナルスフィアはフロントサブフレーム、ステアリング
ラック下辺りについています。
車をリフトアップしたら車高調整レバーで車高を最低にしてドアを開けた
まま1分ほどアイドリングします。
これで油圧は抜けますのでオイルエレメントレンチを使い、少しだけ緩め
ます。スフィアの裏側にはLHMの大事な配管が多数通っていますので
十分注意して傷つけないように。
- 取り外し
少しだけ緩めると後は手で回せます。
落とさない様に慎重に取り外します。
この時に少量のLHMがこぼれてきます。
- 取り外したスフィアと取り替えるスフィア
左が取り外したスフィア。XMの後期型ハイドラクティブII用のものです。
400ccで圧力は75bar。
右が取り替えるスフィア。XM前期型用の500cc、70barです。
後期型は改良されていて長持ちするのですが、乗り心地が少々硬い
感じがします。両方ともオリフィスは付いていません。
前期形は余り長持ちしないのですが、ごらんの通り内部の窒素ガスを
再充填出来る様にバルブがつけてあります。これはノンオリジナルです。
- Оリングの確認
取り外したスフィアかベース側にОリングが付いているはずです。
これを新品に取り替えます。
間違えて入れ忘れたり、二重に付けたりするとLHMが漏れ出します。
新品のスフィアの場合は付属しています。
- スフィアをとり付け、レンチで軽く締めます。締めすぎると後々苦労します。ほどほどに。
- エンジンを掛けて車高をノーマルポジションにしてLHMの漏れが無いか確認します。
(C)Yoshihito
Furukawa