XM@Citroen
スロットルポジションセンサの調整
スロットルポジションセンサの調整が狂うと燃費が悪化したり、静かにスロットルを開けるても
最初の部分でエンジンが反応しなかったり非常に運転しにくくなります。
XMのスロットルポジションセンサはアイドルコンタクトスイッチ等はなく、出力電圧のみで現在のスロットル開度を
検出します。
調整は非常に微妙で面倒ですが、きちっと調整するとかなり運転しやくくなります。
- スロットルポジションセンサ
スロットルポジションセンサはスロットルボディの裏側にあります。
写真中央、コの字型のステーで固定してある黒い部品がそれです。
ちなみにその左側、赤いプラグコード下の太いホースが出ているのが
ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)です。
暖気は済ませておきます。
- スロットルポジションセンサのコネクタ
エンジン上部のカバーを外し、ISCVの左側を探すと3ピンのコネクタが
あります。見つけたら配線をたどって確認します。
間違いなくコネクタが確認できたらお尻のゴムブーツをめくります。
ここにテスタのプローブを差し込んで測定します。
- 調整作業
エンジンを掛けずにイグニッションスイッチをONにします。
3ピンの端子は+5V、出力、グランドです。
まずグランド、+5V端子にテスタのプローブを差し込み5V出ているか
確認します。ここで5V以下の場合、グランドをほかの部分に取って見ます。
これで電圧が正常になればグランドが浮いていますので確認します。
それでも低い場合、ECUからここまでの配線、カプラを点検します。
次に出力、グランド間で電圧が0.5Vであることを確認します。ずれている
場合はスロットルポジションセンサの7mmの固定ネジを緩めて左右に回して
- 調整し、0.5Vになるようにします。
- 資料
資料の基準値はこれです。
これに収まるように調整します。
当然テスタは正確な物を使用しないと違ってしまいます。
実際の調整は非常に微妙で固定ネジを締めるだけで狂ってしまいます。
何度も繰り返して正確に調整しましょう。
合わせたらそのままの状態でスロットルを 全開にして電圧が4.5Vに上がるのを
確認します。
- ブーツを元に戻し、カバーを取り付けたらエンジンを掛けて正常にアイドリングするか、吹き上がりは正常か
確認して終了。
(C)Yoshihito
Furukawa