XM@Citroen
ディストリビューターキャップ・ローター交換
XMディストリビューターキャップとローターが劣化するとエンジンの始動に時間がかかったり、さらには始動しません。
輸入車、国産車を問わず消耗品ですので交換しましょう。
- 外観
中央部の黒いカバーの中にディストリビューターキャップとロータ
が入っています。
エアコンのレシーバータンクに付いているプレッシャースイッチとコネクタ
が邪魔ですので取り外します。
プレッシャースイッチは内部にバルブが入っていますので取り外しても
ガスは漏れません。
- ダストカバーの取り外し
ディストリビューターキャップのダストカバーを取り外します。
これは上下の爪で引っかかっているだけですので簡単に外れます。
カバーの溝にプラグコードが入っていますのでこれを出します。
これでカバーは取り出せます。
そうしたらプラグコードの点火コイル側のみ抜きます。
くれぐれもコ−ドを引っ張らないように気をつけて黒いキャップを回しつつ
取り外します。
- ディストリビューターキャップの取り外し
ディストリビューターキャップはカバーと共に8mmのボルト3本で
留まっています。
これをラチェットで緩めます。
取り外さなくてもスカスカに緩めばOKです。
まだプラグコードは外さないように。
- ディストリビューターキャップの取り出し
ボルトを3本とも緩めるとディストリビューターキャップが取り出せます。
- ディストリビューターキャップ内部
XMのディストリビューターキャップは完全にシールされていませんので
内部はかなり汚れています。
- ローターの取り外し
3mmのヘキサゴンを使用してローターを取り外します。
しかし、本来は3mmでは無いようで若干ゆるいです。
きつく締まっている場合は滑りますのでバイスプライヤー等で少し
緩めてやるとうまくいくでしょう。
取り付けるときにはそんな滑るほど締め付けなくてもOKです。
このローターが始動不良の元凶です。
- コードのマーキング
プラグコードの順番を間違わないようにマークします。
今回は安いBMW用を使用しましたのでディストリビューターキャップ
のマークは使用できません。
XMとBMWでは6番と5番が逆です。
- ディストリビューターキャップとローター
駄目になったディストリビューターキャップ・ローターとその新品です。
このタイプではローター内部に抵抗が仕込んであります。
新品では約1kオームですが、始動不良をおこした物は30kオームまで
抵抗値が上がっていました。
そうすると点火時期が下がり、2次電圧は上がりますが、スパーク時間が
短くなりますので、プラグに火花は飛んではいますがかかりません。
それ以前に始動に結構時間がかかっていたものと思われます。
- 取り付け
逆手順で取り付けます。
くれぐれもコードの順番を間違わないように。
取り付けミスがないかチェックしてエンジンをかけます。
問題なく始動して、エンジンにバラツキがなければOKです。
(C)Yoshihito
Furukawa