XM Diary
ドリブンギア交換
1997.5.2

走行中に突然パワステがスカスカに! どうやら車速感応機能が逝ってしまったようである. パワステの油圧を調整しているガバナーに刺さっている車速ケーブルを外し、リフトアップして前輪を浮かせて回してみるとケーブルは静止状態. スピードメーターとトリップコンピューターは正常なので、どうやらミッションケース上部に付いているメーター側とガバナー側に分岐させているギアユニットが壊れたらしい. CMLで同様の不具合をそのギアユニット交換で修理されたという情報が入り、早くも直った気分になってしまいました(^^; その部品(ドリブンギア)が来たので交換に挑戦です.

今回は楢林邸で作業. 写真はフロントのリフトアップをし、車高調整レバーを最低にしてメインアキュムレーターのブリードスクリューを緩めた状態.(手が届かないのでLHMタンクを外す為)

ガバナーとケーブル. 左がガバナーから外したケーブルで、右が車速センサーに来ているケーブル.

LHMタンクを外すにはまずエアクリーナーの上部カバーとホースを外しておきます. 次にタンク上部の抑え金具を外してフィルター&レベルゲージのユニットを持ち上げて抜きます. かなり無理な抜きかたとなるのでLHMが飛ばないようにエアクリーナーにはビニールでもかぶせておきましょう. そうしないと私の様にLHM湿式エレメントに・・・ 外したユニットからはLHMがたれてくるのでコンビニ袋で保護します. 続いてタンクを固定しているピンとボルトを緩めてタンクを外します. あふれるギリギリ位まで斜め手前に傾けて外します.

タンクが外れたら、すきまに手を入れてドリブンギアを保護しているプレートを外します.(フック掛け) 下に潜りミッションケースに固定している10mmのボルトを緩めドリブンギアを外します.

ここで注意! ドリブンギアを抜いたとたんにATFが吹き出します. 量はさほど多くありませんが、いったん止まったかな?と思ってもしばらくしてまたちょろちょろと・・・ これを知らずにオイル受けも用意せずに外すと写真のようになります(^^; 服もダメにします(^^; ドリブンギアが外れたら下に引っ張り、ケーブル抜け防止のピンを抜けば取り出せます.

外したドリブンギア. 左側がミッション側、右上がメーターとガバナーへ. 取付けは逆の手順となりますが、ドリブンギアのミッション側のシールは別売りらしくついてないので古いものを使いました. それからLHMタンクの上部ユニットを取り付ける前に、フィルター下部に付いているクリップがあるか確認しましょう. 外すときにLHMの海に落としてるかもしれません. エンジンをかけ、ブリードスクリューを締めて各部の漏れをチェック.