XM Diary
温間時再始動性改善
1999.12.30 , 2000.1.3

走行後に短時間で再始動をすると非常に始動性の悪いXM.  気にはなっていても、移動に支障がないので当然そのままでした(^^;  ひょんなことから、日本三大XM達人の一人である奥さんより改善方法を聞いたので実践してみました.

原因は、水温が高い時の始動時には燃料を薄目にしている為(と思われる).  それとも点火時期かな?  マニュアルによると冷間始動時は1回転に3回噴射、通常は1回噴射となってます.  冷間始動の判断は水温がメインと思われるので、対策方法は始動中に水温を冷間時と同じにすれば良い.  その他の燃料増量ファクターには吸気温もあるようです.  具体的な対策方法は、セルモーター回転中に追加したリレーと固定抵抗を使い、水温を騙すというもの.  追加リレーの作動には、写真赤矢印のセルモーター用リレーを利用します.  当初、リレーの電源から並列に追加リレー用の電源を取ったのだが、後でセル用リレーはIGN ON後、常時ONであることが判明!  約4日間、ECU上は常時冷間水温の状態で走行してしまった(^^)  少々アイドリングが高くなったこと以外、何も不具合は起きませんでしたが。。。  そんな訳で、追加リレー用電源はセルモーター駆動用電源より拝借.  ここから取ると電圧降下が心配だが、3Aクラスの充電器でのリレー消費電流シミュレーションでは、特に問題なさそうでした.  配線は、リレー3、4番端子を接続した後、クルーズコントロール用にプラプラしてる4番端子から出ている写真青矢印の1極カプラーを利用.

追加リレー用として利用したのが、写真赤矢印のインジェクション用コンプレッサーカットオフリレー.  このカットオフリレーだが、用途はエンジン高負荷時にエアコン用コンプレッサーを切るというもの.  しかし、日本仕様には?リレー電源線が切断され、無駄になっている.  このリレーは通常と逆のノーマルクローズタイプ(通電でOFF)なので都合が良い.  リレーカプラーに付いている3本の線を切断し、1番端子をセル用リレーから引っ張った線に接続.  2番端子をアースに接続すると、セル回転中にこのリレーが作動する(はず).  ちなみに、カットオフリレーから切断した黄色のコンプレッサー電源用配線はちゃんとつないでおかないとエアコンが使えなくなります.  続いて3、4番端子より2本づつ線を出し、1つは追加抵抗(青矢印)で結びます.  もうひとつは、水温センサーの方へ引き回します.

その後、水温センサーの線を切断し、追加リレーから引き回した線にそれぞれ接続して終了です.  追加抵抗は様子見として(たまたま手元にあった)約1.5kオームを使用.  マニュアルによると、水温センサー抵抗値は10度で約4kオーム、20度で約2.5kオーム、55度で約680オーム、90度で約221オームとなってます.  追加抵抗の値は調整の余地がありそうですね.  今のところ、始動に手間取っていたシチュエーションで一瞬で掛かるようになってます.  アドバイスどうもありがとうございました. 簡単な配線図はこちら.