XM Diary
WOW-WOW対策オリフィス追加
1996.5.1

私のXMには悪い癖があり、エンジンブレーキのみの減速時に決まった回転数付近でスナッチが起こる. この為、運の悪い時は下り坂でエンジンやミッションが逝っちゃうんじゃないかという位のスナッチとなる為、自然に自分でシフトダウンするようになっていた. これについては、doshirさんよりCG誌にPeugeot605オーナーが古いCG誌の記事から自分で直したと聞いていたので、連休を利用して、国会図書館へ行きバックナンバーを調査. CG誌によると、初期のXMと605には固体によって程度の差はあるが必ず発生している現象のようで「wow−wow現象」と呼ばれていた. スナッチ発生の理由はアイドリングの制御に問題があるらしく、CG長期レポートでの対策はアイドリングエアホースの径を細くする方法と対策ECUに交換する方法が書かれてた. もちろん、数十万円する(であろう)ECUには手が出ないので前者を選択. 作業自体は今まで悩んでいたのがなんだったんだ!というくらい簡単で、あっけないものでした.

まず、エアクリーナーBOXの蓋を外す為に、じゃまになるバッテリー固定用のアームを取ります(写真1の赤) このアームは外さなくてもエアクリーナーBOXの蓋は取れるような気もしますが、作業性向上の為にも取っておいた方がよいと思います. 続いて、メインの吸気用ホースを固定しているリングも緩めておきましょう.(写真1の青) 次にアイドリング用ホースも抜きます.(写真1の緑) 最後にエアクリーナーBOXの蓋を固定しているビスを、大きめのマイナスドライバーを使ってグッっと押して90度回転させるとロックが外れます(写真1の黄) すると蓋が取れますので、メイン吸気用のホースをグリグリ抜けば自由になります.(冬場は固いので注意しましょう) またエアクリーナーBOXの蓋を締める時はウォッシャー用のホース噛み込みに注意しましょう.

蓋をひっくり返すと、アイドリング用ホースへ続く穴が見えます.(写真2)  ここに、ドーナツ状のゴムを差し込めばアイドリング用ホースの径を細くしたのと同じ効果が得られます. ゴムは、ホームセンター等で売っている緩衝用のものが良いと思います. 丁度良いサイズなど当然なく、ドーナツ状になっている事も少ないでしょうから自分で加工することになります.(写真3) さて、このオリフィスの内径ですが、CG誌では5.5mmで行なっていたようですが個々の症状により微調整が必要でしょう.

  また、細くするほどアイドリングが低くなりますから、やりすぎはいけません. 私の場合、6mm程度にしてますが、気温が低い時は始動直後のアイドリング維持が苦しくなるので、そういう時はエンジンに火が点いた瞬間にアクセルを少し踏んで1500回転くらいに保っています. ちょっと暖まれば問題ないのですが、季節によって内径を調節する必要が出るかもしれません. それから、DレンジでのSTOP時や渋滞路でストール経験のあるような固体もリスクが大きいと思われます.

追記 最近wow-wowが復活したのでチェックしたらありませんでした....オリフィス おそらく外れてメインホースからインマニへ.... 脱落措置が必要です.