XM Diary
プレッシャーSW修理

ハイドロ車は通常、エンジン始動直後はハイドロシステム内の油圧が一定以上になるまで「STOP」警告等が灯く. もちろん走行中になんらかの原因で油圧が下がった場合も同様に点灯する. しかし、うちのXMは購入時から一度も点灯したことがなかった. 唯一点灯したのは冷却水が減った時だけ. 今まで気にしていなかったがとりあえず探って見た. ところがひどい目に・・・

まずはプレッシャーSWをチェック. 素人判断では油圧に応じた抵抗値の変化で制御してると思われた. 測ってみるとSW部の抵抗は無限大、つまりオープン状態. 次にメインアキュムの圧を抜いて測ると0オームだった. ということは、ある圧で導通、非導通ということ. 点灯するのは導通なのでどこかで断線しているのであろう. ということで、勝手に写真のSW部カプラーのせいにしてちょん切って見ると、、、しまった!ここは問題なかった. 気を取り直して運転席足元をベリベリ剥し片っ端からどの線かチェック. しかし見つからない. どうにも進まないので下に潜り配線の引き回しなどをじっくりと観察していると、なんか1個カプラーがブラブラしてるぞ! しかも線の色がプレッシャーSW用と同じだ. 狭いとこにぶら下がっていたが、なんとかテスターを当てるとちょん切った(^^;プレッシャーSW線と繋がっていた. ということは上の方に片割れがあるはず. 続きは明日にすることにしてちょん切った線の修復などを済ます.

さて続きだ. とりあえず車を動かす必要がないのでそのまま作業開始. 片割れのカプラーはLHMタンクの下あたりにあるはずなので取り外す. 既にドリブンギア交換時に行なっているのでスムーズに終了. 覗いて見ると、あるじゃありませんか、寂しそうに(^^; 強引に手を突っ込み垂れ下がったカプラーを引き摺り上げ合体! これで直るはずだ. しかしなぜカプラーが外れていたのか? PDIは? 整備で外すとも思えないが. それは置いておいて組み付け後にエンジン始動すると、おぉ〜、点灯した. メッセージも出てるぞ! ところが、ところがである. 車高が上がらない!! 警告等も灯きっぱなしだ. これはどうしたことか. HPベルトは廻っている. LHMの量も問題ない. やばい、やばい、後ろには親のインテグラがあるのだ. 車高MINでは駐車場から出る時に擦るのは経験済み. ここから汗びっしょりになりながらの格闘が始まる. まずはLHMフィルターの清掃. だめだった. 次にHPへ行くホースを抜いてLHMを注ぎエンジンを掛けても吸い込まない. エアが噛んだ為なのか、すばらしく良いタイミングでHPが逝ってしまったのか. HPの動作は完全に機械式なのだがこうなると何でも試したくなり、再び先程のカプラーを外す. 当然だめだった(^^; HP代を計算しながら呆然とShop Manualを眺めていると「メインのリリースボルトを緩めていないとポンピングはされない」などと書いてある. しかし以前のドリブンギア交換時はなんでもなかったので誤記かな?と思ったがラストチャンスと思い一応試してみることに. お座りしているので手探りで下からブリードスクリューを緩めてエンジン始動. エンジン下で聞き耳をたてているとなんかシューシュー?音がしている. おっと思いスクリューを締めると手応えあり. しばらくして車高が上がり始めた時のなんと嬉しかったことか. メインの圧が完全に抜けている時にHP経路にエアが入るとブリードスクリューを緩めて負荷を減らさないとポンピング出来ないようである. 知っている人なら当然の処置かも知れないが、ひとつ勉強になった(^^; この後、再度タンクを外してカプラーを付けたことは言うまでもない.