メイン、ブレーキ玉入れ替えに挑戦
− 前置き −
XMにはフロントブレーキ専用の玉が付いているのだが、思い当たることがあってメイン玉と入れ替えようとした.(メイン玉とブレーキ玉は共通)
いきなりは無理そうなのでまずはレンチが掛けられるか探ってみるとメイン玉は長めのエクステンションバーが必要なことが判った.(7/22)
ブレーキ玉はマウントごとずらすか取り出さないとレンチが掛けられそうもないのでハイドロラインを抜いて丸ごと取りだそうと計画.
パイプシールを持ってないので、楢林さんにお世話になる為に遊びに行く.(コカ・コーラと交換(^^; ありがとうございました)
エクステンションバーも買ってあったのでその場で早速挑戦. し、しかし硬〜い! 1時間粘ったが回りの部品を壊しそうなので諦める.
どうやらメイン玉もプレッシャーレギュレーターごと外した方が良さそうである.
− 本題 −
さて、シールも手に入ったので昼から作業に入る. 写真はメイン玉とブレーキ玉の位置関係. 左がブレーキ玉.
どちらの玉の位置にしても交換作業性を考えているとはとても思えない.
車高を下げて、ブリードスクリューを緩めた後にブレーキ玉に残っている圧を抜く為にブレーキペダルを数十回踏む.(これをやらないとLHMをかぶるのは楢林さんが実践済み)
まずはメイン玉とブレーキ玉と繋いでいるパイプを外す. これだけでメイン玉を回すスペースが出来る.
続いてブレーキ玉の残り2本のパイプを抜くと・・・1本からプシャッとシャンパンの栓を抜いたかのような音と共に霧状にLHMが空の方に噴き上げた. 圧が抜けきってなかったようだ.
少量で済んだのはいいが、エンジンルームが・・・ マウント固定のボルト(10mm)を緩めマウントごとブレーキ玉を引き摺りだす.
写真はその状態でメイン玉回しに挑んでいるところ.
外したマウント付きブレーキ玉. 結局このままではマウントの抑え付けがうまくいかずに玉は外れなかった. 固定方法を考えなくては.
ブレーキ玉が回らないのでメイン玉をユニットごと外すのはやめて上の写真の状態で頑張ったがこちらも回らず. どうして・・・(;_;)
元通りにするには抜いたパイプを差し込まなくてはならないのだが、噂通りこれが難しい. 差し込む穴に対し、パイプが少しでも曲がっているとなかなか奥まで入ってくれない.
とは言ってもやらないと走れないので頑張って終らせた. 取付けの際は、新しいマカロニ状のシールにLHMを少量塗り、パイプに付けてから穴に差し込む.
なにしろ初めての経験なのでシールをどこまで差して置けばいいのか、パイプはどのくらい入ればいいのか、最後の締込みの力はどのくらいか、などと不安いっぱいで終了. 漏れないでくれー!
本当はもうやめにしたいのだが、ブレーキ玉をいじった以上、エア抜きをしておきたい. ハイドロ車のブレーキエア抜きは楽なのが救いである. 既にキャリパー交換の時もやっている.
手順はブリードスクリューの先端にビニールホースを付けて反対をLHMリザーバーに差しておく. 次にスクリューを少し緩めてブレーキペダルを加減しながら踏めば循環する.
キャリパー部だけならば、エンジンを切ってからブレーキ玉に残っている圧だけで済むようであるが、今回は大量に循環させたいのでエンジンを掛けたまま行なった.
結果は、想像した程はエアは出てこなかった. ABS回路を通っているのでそのうちにそちらのエア抜きもしなくては. ちなみにフロントのブリードスクリューは、パッド摩耗センサー線を保持しているゴムが付いてる奴(8mm)である.
この時点で辺りは暗くなり始めたのだが、ついでなのでリアもエア抜きした. リアブレーキはリアサスの油圧を使っているので、車高を最大にしてやってみた.
マニュアルには、アームを水平に・・とか書いてあるが結構なエアと共にLHMも出てきたのでこれでもいいんだろう. きっと(^^;
ところで、肝心のパイプからのオイル漏れは、エア抜き後にもまったく漏れてなかったので大丈夫そうである. ほっと一息(^^;
その後の試乗後にも漏れは見られなかったのでとりあえず良かった、良かった. 良くなーい! 辛く哀しい休日の7時間だった(;_;)
リターンマッチ
前回断念したメイン玉とブレーキ玉の入れ替えに再挑戦しました. 既に痛い目に会っているので、今回は外した玉付きユニットごと固定出来るようにアルミステーを準備.
頼りないアルミステー(コの字型)の為、ブロックのお世話に. ところが、これでも回らない. 気合もプラスティックハンマーも効果なし.
結局は、もしもと思って同時に買っておいたエーモン製フィルターレンチ(下のメイン玉に付いてるレンチ:\1280)を滑らないように注意ながらの気合の蹴りで回りました. めでたし、めでたし.
無事、ブレーキ玉も回ったので、続いてメイン玉へ. やはりそのままでは回らないので、プレッシャーレギュレーターごと取り外す.
HPからのパイプを外した後に、プレッシャーレギュレーターを固定しているボルトを外すのだが、こいつは11mmであり、ソケットがなかったので、メガネレンチやスパナで少しづつ回して取り外した.
最後にリターンホースを引き抜くのだが、上に向かって伸びているこのホース、どう考えてもLHMが相当残っているはずだ. かぶったり道路にブチまけるのはイヤなのでオイル受けを用意しておく.
引き抜くと予想通りLHMがドバドバと・・・ 結構出てくるもんだ. 後で補充したところ、1リットル程入った. ホース部分だけでそんなにあるとは思えないが・・・謎である.
(写真はプレッシャーレギュレーターを取り外した状態です)
メイン玉もアルミステーに固定. こいつもベルト式の方はダメだったので写真の様にエーモン製レンチ+蹴りで回す. そのまま両玉を入れ替えて取付けとなるが、ブレーキ玉は手締めにしておいた.
ブレーキ玉をユニットごと取付け、パイプも差し込む. その後、プレッシャーレギュレーターを取付けてからメイン玉を付けようとしたら・・・ なんと、すきまがなくて入らない!そんなバカな!
あれこれやったがダメであった. しょうがないので、再びプレッシャーレギュレーター固定ビスを外して少しずらして押し込んだ. ディーラーでもこんなことをしてるとは思えない.
どこかに通り道があると思うのだが見つけることは出来なかった. 誰か教えて〜. そんな状態でもあり、メイン玉はしっかりとした手締めが出来なかったのでベルト式レンチで少々締めておいた.
さて、労力ばかりかけて入れ替えをした理由は、どうにも直らないブレーキジャダーの為. 車検時に交換してあり、その時は変化なしだったのだが、万が一を考えて、より新しいメイン玉と入れ替えてみただけです.
結果は、やはり効果なしの様です. これで、ブレーキバルブ、ディスクローター、パッド、キャリパー、玉といろいろやりましたがもうダメでしょう. タイヤ交換でどうなるか判りませんが.
素人ではこれ以上できないでしょうね. あぁ合掌. 最後に、ここまでの作業に夕飯と休憩を入れて9時間かかったことを申し添えておきます.
教訓:XMのメイン玉とブレーキ玉は触るべからず
まさかいないとは思うが、これを見て実施する方の玉が固くないことを願ってやまない.