XM@Citroen
LHMの交換
LHMの交換をします。劣化しているであろうLHMを新油に変えるの目的ですが、タンク内部に
あるフィルタを掃除する方が大きな目的の様な気もします。
しかし、長く使ったLHMは本来の緑色から黄色っぽくなっていますから取り替えましょう。
- LHMタンク
XMのLHMタンクです。
エンジンを切り、車高調整レバーを最低にします。
フロントバンパー下のカバーを外し(詳細はこちら)メインアキュムレター
の圧を抜いてそれもタンクに戻してやります。
左ハンドルの場合はブレーキを100回ほどポンピングしてブレーキの
圧も抜いてタンクに戻しておきます。
この時にはメインアキュムのリリーフバルブは緩めたままにしておきます。
(注)これは左ハンドルのXM-Xで私の車ではありません。
- エンジンインテークダクトの取り外し
エアクリーナー周りのロックを−ドライバーで90度回し、蓋を浮かします。
ダクトのスロットルボディ側のバンドを緩めます。
ISCVに行くホースのバンドを取り外して抜くとカバーをダクトが外れます。
スロットルボディにはゴミ、異物等が入らないように綺麗なウエスを掛けて
おきます。
これでダクトとエアクリーナーの蓋が外れます。
- ホースバンドの取り外し
1回もLHMを代えたことが無い車は割ピン状のピンでバンドを巻き取る
コンビーフ缶のようなバンドが付いています。
これは再利用が困難ですのでニッパーで噛み切ります。
この時、ホースを抜く前にどこに、どのホースが刺さっていたかを白マジック
でマークします。
ホースを外すとホース内のLHMがタラタラこぼれてきますので、ここでウエスを
詰めた軍手等を準備しておきます。
- ホースとクリップの取り外し
ホースを外し、LHMレベルゲージに入っている配線を外します。
ユニットを固定してあるクリップを外します。
タンクに刺さっている部分を横に広げる様にして上に引くと外れます。
ホースを外すとLHMがこぼれてきますので先ほど用意した軍手等で
周りを汚さない様にします。
- ユニットの抜き取り
ホースとクリップを外すとフィルターの付いているユニットが外せる
様になります。
そっと真上に引いて抜き取り、新聞紙等で回りに垂らさない様に注意
して取り出します。
- LHMタンク本体の取り外し
バッテリ横に見えているクリップを引き抜き、エアクリーナー横の
10mmのボルトを外すとタンクが取り出せます。
クリップとボルトを外したら手前側を持ち上げる様にして手前に引くと
タンクが出てきます。
取り出したら内部のLHMを捨ててパーツクリーナーで内部を洗浄します。
勿体無いと思われる方は万一の時のためにガーゼ等で数回漉してから
ペットボトルに取っておくと良いかも知れません。
- フィルタの取り外し
ユニットからフィルタを取り出します。
下部を良く見ると釣り針状のクリップがありますからそれを回して
カマボコ方のフィルタを引くと外れます。
内部の丸いほうは電球と同じです。少し回してやると引き出せます。
- ばらしたユニット
バラバラにしたユニットです。
レベルゲージの部分はばらせませんので、このまま清掃します。
丸いゴムシールは特に綺麗に清掃します。ここが悪くなるとLHMタンクが
汚れます。
それにしてもかなり汚れています。
- フィルタの洗浄
パーツクリーナーでフィルタと各部を洗浄します。
- 乾燥
綺麗に洗浄したらタンク共々完全に乾燥させます。
乾くのを待つ間、タンク下のカプラーを点検(こちら)しておくと良いでしょう。
- 組み付け
完全に乾燥させたら元通り組み付けます。
取り外した時に切ったバンドはねじ込み式のバンドに取り替えます。
ホースを取り付け間違うと漏れの原因になります。
注意しましょう。
- LHMの注入
LHMを漏斗を使い、注入します。
まず、3本入れてエンジンを掛けます。
20秒程してからプレッシャーレギュレターのリリーフバルブを閉めます。
車高調整レバーを最高にして、車高が正常に上がるのを待ってレベルを
見ながらLHMを補充します。
この時に車高が上がってこなくて「STOP」警告が点きっぱなしの場合は
リリーフバルブを緩め、しばらくして閉めるを繰り返します。
- ブレーキのエア抜き
4輪共、内部の古いLHMを抜くためにエア抜きをします。
ブリードにホースを繋ぎ、ブレーキを踏みながら緩めるだけですが
失敗すると非常に危険な為、自信が無い場合はプロにお願するか
自信のある方にお願いしましょう。
車高を数回上げ下げして正常に動作するか、ブレーキは利くかチェックして終了。
(C)Yoshihito
Furukawa